鍼灸科

 

ホリスティック医療とは

 西洋医療は、人間の体を部分的かつ分断的にとらえ、治癒する有効な手段、方法であることはまちがいありません。しかし、病気の地図の変遷とともに、慢性病やストレスを背後に持つ現代病生活習慣病の治療に対して、人間の身心や環境を全一体としてとらえ、それらのつながりのなかで、病状の治癒を図っていく東洋的アプローチが、世界的に再評価されるようになりました。人間の身体と心、環境をひとつながりのシステムとしてとらえていくホリスティックな健康観に立ったとき、人間に生来備わっている自然治癒力の働きを活性化する意義が理解できるのです。東洋医療においては、この分野に関する長い歴史と実績を見ることが出来ます。
 伝統的な東洋医療では、人間の身心や環境などをホリスティックにとらえる考え方、治療(全体論・整体観)がその医療の根幹をなしてきました。そしてその伝統は今日まで脈々と引き継がれ、息づいています。それも病気にならないよう身心や環境のバランスを整える気づかいや生き方が、もっとも価値の高いものと尊重されてきました。
 「黄帝内経(こうていだいけい)」には、「この故に聖人(最高の医療人)は、い病を治さず、未病を治おす」という文章があります。この「未病を治す」ということは、「未だ病まざるを治す」ということで、器質的障害に陥る前に、つまり機能的な歪みの段階で速やかに治療すれば、病は治癒に向かうということです。器質的障害が現れてから治癒するのは、「のどが乾いてから井戸を堀りはじめるようなもの」と古典に記述されています。それは現代医学的に表現すれば、早期発見、早期治療、第一次予防などに相当するといえます。また、「黄帝内経」には、「およそ刺鍼の秘けつは、まず神(しん)を治めることにある」との言葉もあり、「治神(ちしん)」が鍼灸臨床の根本原則であると強調されています。ここでいう「神」とは、生命活動の総称であると同時に、脳の機能のことを意味し、「治神」とは、身心全体にわたる自然治癒力のセンターとしての脳の働きを整えることを意味します。そのことによって、自然治癒力が賦活され、健康創造につながるという考え方です。このように東洋医療では、人間を身心一如の存在(全人)としてとらえ、心と体、環境の密接な関連性の中で、ホリスティックに病を治療し、予防し、健康を増進させる生命観、病理論が基盤となっています。
 21世紀中には、東洋医療と西洋医療が共に補完し、融合しあっていく医療が中心になると思われます。本校では、時代を先取りした全人的医療を踏まえた、実技や理論の指導に力をそそぎます。

 

特長
カリキュラム
年間行事
スタッフ紹介
卒業後の進路
奨学金

 



お問い合わせはこちらからTEL:048-984-4701

学校法人 ワタナベ学園 東洋医療福祉専門学校(旧埼玉東洋医療専門学校)
〒342-0041 埼玉県吉川市保 1-21-7
TEL:048-984-4701  FAX:048-983-6800  eメール:info@saitama-toyo.ac.jp